「ガーシー容疑者を指名手配」「ガーシー容疑者が帰国」一時期、ニュース番組で連呼された「ガーシー容疑者」という呼称。ガーシーの愛称で、芸能人のアテンドとして名の知れていた参議院議員のガーシーさんですが、さすがにニュース番組で「ガーシー容疑者」と呼ぶのはいかがなものだろうか…と思った人も、多かったのではないでしょうか。あだ名がそのまま本名のように扱われており、不快感すら示す視聴者もいたようです。なぜ、ニュース番組にもかかわらずガーシー 本名の「東谷義和」が使われないのでしょうか?その理由を掘り下げてみたいと思います。
一体なぜ?報道でも「ガーシー容疑者」呼び
ガーシー 本名を東谷義和といいますが、どちらかというと本名よりもガーシーというあだ名のほうが知られていますよね。メディアが「ガーシー」と呼ぶことに違和感はないものの、さすがに報道番組でそう呼ばれているのを見ると、ニュースの深刻さが入ってこない!なんていう視聴者もいるでしょう。実は、ニュース番組でガーシー 本名が使われないのには、意外な理由があったんです!
「ガーシー」は国会活動で通名登録されていた
まず、ガーシーさんが参議院議員として活動されていたということで、国会のルールからおさらいしてみましょう。議員活動をする際、議員名を自由に申請できることになっています。選挙ポスターや国会議事堂での名札に用いられる名前のことですね。タレント議員は芸名のまま登録したり、結婚により戸籍上の苗字が変わった人も、通名は旧姓のまま登録している人もいます。それと同じケースで、ガーシーさんは「ガーシー」という名前を議員としての通名に登録しているのです。
議員除名も、知名度の高い通名で報道
2022年7月、NHK党から立候補し参議院議員に当選したガーシーさんですが、結局一度も登院しないまま除名処分となっています。よって、現在は通名で報じられる公式な理由もないのですが、メディアとしてもガーシー 本名よりも通名で報道する方が、インパクトがあり、視聴者にとって分かりやすいという点から、ガーシー容疑者と報じているのだそうです。
意外と知らない「通名」について
通名とは、あだ名やニックネームとは違った位置づけにある呼び名のこと。より実社会で認められた呼び方で、本名と同じくらい、あるいはそれ以上に浸透している呼び方を指します。よって、参議院も通名の使用を認めているのです。通名を使っている人物がニュース番組で報じられる場合は、この通名が使われるのが一般的なんです。理由はシンプルで、誰のことを指しているのか視聴者にすぐ分かるように、ということですね。
タレントも通名で報じられている!
振り返れば、これまでタレントがニュース番組で報じられる際にも、通名として使われている「芸名」が使われてきましたよね。視聴者が画面を見ずにニュース番組を聞いていても、誰のことを報じているのか一発で分かるように。そんな気遣いも含まれているのですね。
まとめ
ニュース番組で、ガーシー容疑者と呼ばれていることに違和感を覚える視聴者も多いですよね。しかし、芸能界や政治界では一般常識ともいえる「通名」で報じられているというのが、真相でした。しかし、メディアは世間の評判や声を常に取り入れ、アップデートしています。ガーシー容疑者という報道の仕方に視聴者が不快感を覚えているという事実を鑑み、今後は本名で統一する可能性も高いそうですよ。