2023年に宝塚歌劇団宙組内で発生したいじめ問題は1人の死亡者が出たことをきっかけで世に明るみ出て、未だに波紋を広げています、また、宝塚宙組のトップスターである「芹香斗亜」さんが2025年4月27日の千秋楽をもって退団するとのことで、いじめ事件との関連性が注目されているようです。今回は宝塚宙組で起こってしまったいじめ事件、芹香斗亜との関連性について触れていきます。
宝塚宙組いじめ事件とは?
宝塚宙組いじめ事件とは何なのか?簡単なおさらいになりますが、2023年9月に宝塚宙組の若手団員の1人が自宅マンションから飛び降り、自ら命を絶ってしまうという悲しい事件が発生しました。このことがきっかけで宝塚宙組の舞台裏でのいじめや、パワハラ、モラハラ等の問題が明るみに出て、宝塚宙組のみならず宝塚歌劇団全体のあり方について注目を集めることとなっています。
宝塚宙組いじめ事件の真相
宝塚宙組のいじめについてもう少し深く話すと、被害を受けた若手団員は行き過ぎた指導や精神的な圧力を上級生から受け続けていたようです。具体的には「お前にはマインドが足りない」「嘘つき野郎」といった人格否定ともとれるような暴言、また亡くなる直前には「指導」と称した説教を深夜12時過ぎまで行うなど日常的にいじめは行われていたとのこと。結果、1人の人間の未来が奪われてしまうという非常に悲しい出来事が起こってしまいました。
芹香斗亜の電撃退団と関係ある?
宝塚宙組のいじめ問題が波紋を広げる中、宝塚宙組のトップスターである芹香斗亜さんが2024年9月に電撃退団を発表しました。これにはファンも驚きましたが、一方で今回のいじめ事件に関係があるとされ、被害者が自死する前に告発した際、記事の内容の全責任を負わせたとされており、過呼吸を起こして廊下で泣き崩れたところに「何であんたが泣いてるの!」と、暴言を投げかけたとのことでいじめ事件との関係が疑われているようです。
宝塚宙組いじめ事件での死亡者
宝塚宙組のいじめ事件の被害者とは、宝塚宙組所属の若手団員だった「有愛きい」さんのことです。2017年に103期生として宝塚歌劇団に入団、宝塚宙組では娘役を務めており、事件当時入団7年目の実力者でした。
双子の妹からの声明文
有愛きいさんには双子の妹がおり、同じくタカラジェンヌとして活躍している「一禾あお」さんです。一禾あおさんは今回の事件に対しこのように声明文を出していました。
宝塚は治外法権の場所ではありません。宝塚だから許される事など一つもないのです。
(引用元:朝日新聞DIGITAL)
同じタカラジェンヌである以上に家族である一禾あおさんの悲しみは計り知れないものになっています。
宝塚宙組のその後
いじめ事件を受けて、宝塚歌劇団では弁護士やカウンセラーなど、外部からの調査チームによる団員の精神的なケアとヒアリングを行ったとのことです。それほどまでに有愛きいさんの訃報は他の団員に悲しみをもたらし、宝塚歌劇団の問題を浮き彫りにしました。しかしいじめ問題への対応の遅さなどは双子の妹である一禾あおさんの声明文でも書かれていた通りで、劇団の体制改革はまだまだ長くかかりそうです。
まとめ
今回取り上げた宝塚宙組のいじめ事件はあくまで世の明るみに出たきっかけであり、実際はもっと前から同じような問題は起こっていたと推測されます。一禾あおさんの言う通りで決して許される問題ではなく、今後他の団員が華やかな舞台に気持ちよく立ってもらうためにも再発防止や組織改革に徹底的に取り組んでほしいと心から強く願うばかりです。